新編 大言海 全一巻
大槻文彦 著
ISBN978-4-572-00062-0 四六判(260X188mm)
箱入美装 2406ページ
定価(本体価格18500円+税)
本辞典は、和漢洋の家学を継いで近代語法を開拓、また豊かな文学的天分をもった大国語学者、大槻博士が生涯をかけた不朽の名辞典である。解釈の適切簡明、かつ文学的で、語義の表面解釈だけでなく、原義より転義に及んで詳細に説明し、でたらめな新造語をさけて正しい文法により、日本語の本来の姿を教えており、本書によって何人も国語に対する理解を深めるとともに、心から国語を愛護するようになるであろう。特に語源を確実にすることは、語義を徹底的に把握することだという博士の考えから、一語一語の研究考証の行きとどいていることは本書の特色である。弊社は創立95年を記念し、この名辞典を現代の若い人達が容易に利用でき、かつ博士の国語学の真髄を味読し得る途として、見出し語と配列を現代仮名遣方式に改めたほか、変体仮名、用言の活用順など、若干の補注を施し、「新編」として世に送った。
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言海から大言海へ
大槻文彦先生は仙台藩の蘭学医大槻玄沢の子磐渓の第三子。明治元年鳥羽伏見の戦に会し、同三年東京に出て大学南校に英学・数学を学び、五年名を文彦と改め文部省に出仕、英和辞書編集に携わった後仙台師範学校長をへて帰京、国語辞書編集の命をうけて尽瘁すること十二年、『日本辞書ことばのうみ』を完成し、私版を許されて二十二年から四分冊として発行、二十四年四月その跋を草した。これが「ことばのうみのおくがき」で、大言海にも再録されている。
三十一年兄修二(如電)の長男茂雄を養嗣子に迎え、翌三十二年三月文学博士、ついで文部省の国語調査委員、後に同委員会主査となる。国語改良論など講演執筆に意を注ぐ。四十四年帝国学士院会員となる。四十五年(大正元年)四月「ことばのうみのおくがき」に感激した冨山房社長坂本嘉治馬の来訪を受けて言海の改訂増補「増補言海」出版の契約を結び、ここに『大言海』への道が始まる。爾後十六年、ひたすら刻苦勉励、「手紙を書き候暇も惜しく候」と稿に没頭したが、昭和三年春二月、稿半ばで没した。年八十一。
令兄如電翁は言海以来、多年文彦先生を助けて編集に尽力した大久保初男先生を主任に推して、余稿の整理に当たらしめ、校監はあげて関根・新村両博士にゆだね、冨山房また大言海編纂室を設けて支援した結果、昭和七年秋『大言海』第一巻が成り、十年には全四巻が完結した。次いで別巻一。三十一年四巻を一冊に縮刷し、いま新編成る。
大言海分類語彙
風間力三 編 品切
ISBN978-4-572-00003-3 A5判 764ペジ
定価(本体価格12136円+税)
本書は『大言海』所収の全語彙を、綴字逆順という特異な排列と綿密な構造分析によって分類配置した国語資料で、これによって日本語の構造特色が把握され、新しい国語の見方・考え方の基盤が開け、語源研究に、語法研究に悟入することができると共に、『大言海』の語義語釈が、更に興味深く理解されるであろう。
増補 皇室事典 品切
井原頼明 著
ISBN978-4-572-00038-35 B6判 666ペジ
定価(本体価格4500円+税)
著者は宮内省・内閣・枢密院など宮中府中に通暁した朝日新聞記者。明治・大正・昭和にわたる帝室制度百般の事典で、貴重な歴史的記録の総覧である。94大項目のほか文献としては歴代詔勅(神勅・十七箇条憲法・王政復古・東京奠都・軍人勅諭・教育勅語等)帝国憲法・皇室典範等。図版は勲章・紋章・旗章。巻末に索引。
妖精事典 新装版
キャサリン・ブリッグス編著
平野敬一・井村君江
三宅忠明・吉田新一/共訳
ISBN978-4-572-00484-0 A5判 本文666ページ
付録 104ページ
口絵 (4色・1色)16ページ
定価(本体6000円+税)
内容
◎アイルランド、スコットランド、ウェールズなどケルト圏をふく むイギリス諸島を中心に、ヨーロッパの文学や民話に登場する妖精約400を収載。
◎イギリス各地の生活・風習に根ざした興味深い妖精との付き合い方を紹介。
◎妖精研究に貢献した妖精学者、民俗学者、年代記作者、民話収集家、妖精をテーマに作品を発表した詩人、作家などの評伝を簡単に紹介。
◎妖精との遭遇体験、幽霊話など、民話収集家がイギリス各地から集めた話を紹介。
◎妖精の全てを知るための豊富な情報が712項目。
発行 株式会社富山房企畫
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